石塚吉浩 Yoshihiro Ishizuka GSJ/AIST 2001年7月19日更新
三宅島火山ヘリ搭乗観察報告
2001年6月1日(金)
東京へリポートより消防庁ヘリ(かもめ)に搭乗。同乗者は東大地震研下司さんと消防関係者3名。
東京へリポート発9:02、三宅島着9:46、同発10:13、東京へリポート着11:09
(上空観察時間27分)

天候は晴れ。三宅上空は西北西風、風速8m(気象庁)。ヘリは4500フィート(パイロット談)で2回上空を周回、火口縁高度(7-800m程度)で噴煙地帯を除いて2周回、低空(4-500m程度)で1周回した。
火口内部は、上空が晴れているにも関わらず、雲に覆われてほとんど見えず。
噴煙の色は白、噴煙高度は1200m。量はやや少な目(下司さん談)。時折、勢いの弱い噴煙が立ち上がる。噴煙は東南東の下方に拡散せず流れ、山麓標高200m付近上空で不明瞭になる。白色噴煙の下の青白色ガスは、噴煙より延長して三池地区から洋上に達している。濃度は向こう側がかなりかすむ程度。噴煙の量が少ないためか、ガスは比較的よく見えた。
5月27日の降灰は、TV中継塔付近が噴煙に覆われていたため確認できなかった。

帰路は、新島、利島、大島の横を通過し、横須賀から都心を通過して東京へリポート着。

<感想>初観察です。青白色部(ガス)が多く実際見ると驚きました。
三池方向に流れる青白色噴煙(ガスを含む).南より撮影
南山麓上空より撮影