2001年2月9日の三宅島ヘリ観測報告(濱崎聡志) 2/9 ヘリ観察  東京消防庁航空隊「つばめ」   離陸 9:03  着陸 11:07  同乗者;金子さん(地震研),東京消防庁の方2名,NHK解説者の方 三宅島上空 9:51-10:20   天候 うす曇り,一部晴れ    上空の風ほとんどなし    ヘリ高度 最高850m <噴煙の様子> 三宅島付近は高度約900-1000mに水平に雲がかかっていたが,上空の風は ほとんどないため火口内に噴煙がたまることもなく非常によく見えた. 火口内南縁の噴気列および噴石丘の中央火口の噴煙は白色で, 連続的に上昇.中央火口内から噴煙が雲を突き抜けまっすぐ上がり, 噴煙高度は雲の切れ間から目測した限り1300mくらい. 今日の噴煙量は最近では多くもなく少なくもなく,ふつう(金子氏). ときおりパルス状にプリュームが上がるが昨年見たときよりは 勢いおよび量が少なくなっているように感じた. <火山ガスの様子> 上空では火口北東側でほんのわずかの硫黄臭. また南側火口縁付近でごく薄い青白色ミスト. 気象庁で聞いたところでは,本日は坪田で火山ガス濃度高く, テレメータ設置作業者はマスクをしているらしかったので, 上空では北東へ陸上では南方へ火山ガスの流れあったもよう. <陥没火口内の様子> 特に変わった様子はないようだが, 噴石丘北側の火口底付近で小さな水たまりが増えているような気がする. 火口西側の水たまりは今日も真っ黒だが,形がやや丸くなっている感じがする. 北側火口壁のネットワーク状の白色岩脈が印象的. (※濱崎聡志氏による報告(電子メイル)を宮城磯治が整形&保存)