12001年11月24日の三宅島ヘリ観測報告(山元孝広) 消防庁 東京ヘリポート離発着 8:55-11:20[三宅上空 9:45-10:20] 同乗者;大野(日大) ■ 噴煙の様子  噴煙高度 海抜約1800m.  噴煙は白色で,ほぼ連続的に垂直に上昇し,  キノコ型のプルームをつくる.  元気がよい.  噴火口の位置はカルデラの南縁沿い. ■ 火山ガスの様子  硫酸ミストは海抜高度1600mに層状に溜まり,  紫がかった灰色をしている.  この層は上層下層の風向逆転層に沿っており(八丈のデータによる),  大部分は上層の風に乗って北東に流れるが,  一部は南西〜南東にも広がっている.  ヘリでこの層を通過すると硫黄臭が鼻を突く.  ミスト層は噴煙の周りでは海抜高度1200mにも肉眼で見えるが,  上層のものに比べると規模は小さい. ■ 陥没火口内の様子  東〜北西のカルデラ縁に沿って雲がついていること,  白色噴煙が元気なことから,  陥没火口内の様子は全く観察できなかった. (※山元孝広氏による報告(電子メイル)を宮城磯治が整形&保存)