「地質の日」経済産業省特別企画

~「火山列島に生きる」のパネル展示を開催します~  火山防災の重要性の高まりを...

~「火山列島に生きる」のパネル展示を開催します~

~「火山列島に生きる」のパネル展示を開催します~

 火山防災の重要性の高まりを受けて、2023年度に活動火山対策特別措置法が一部改正され、2024年度に火山調査研究推進本部(以下、火山本部)が文部科学省に設置されます。国立研究開発法人産業技術総合研究所地質調査総合センター(以下、産総研GSJ)では長年、活火山の地質調査に基づく研究成果を様々な研究機関・自治体に提供してきた背景があり、今後も火山に関する防災・減災に向けて火山本部が実施する総合的な評価のための地質情報を提供する予定です。こうした活火山に関する地質情報をより身近に感じていただくために、5月10日の「地質の日」に合わせて、5月8日~6月3日の期間に経済産業省本館1階ロビーにおいて展示を行います。

1.5月10日「地質の日」の由来

 明治9年(1876年)5月10日に日本で初めて広域的な地質図として 「日本蝦夷地質要略之図にほんえぞちしつようりゃくのず 」(200万分の1)が作成されたこと、明治11年(1878年)5月10日に地質の調査を扱う組織(内務省地理局地質課)が定められたことに由来して、平成19年(2007年)に「地質の日」が制定されました。

2.地質の調査に関する取組

 産総研GSJは、140 年にわたり地質情報を整備し、各種地質図やデータベースをウェブサイト等で公開しています。

3.展示の概要

(1) 期間:令和6年5月8日(水)~令和6年6月3日(月)

(2) 場所:経済産業省本館1階ロビー(正面玄関側)

(3) 内容:「火山列島に生きる」

産総研GSJでは、活火山に関する地質調査・火山噴出物の研究を長年に渡り実施して参りました。今回の展示では、パネルや動画コンテンツ、実際の岩石試料を用いて、活火山の概要や火山の地質図、大規模火砕流分布図、ウェブデータベースをわかりやすく紹介し、火山の噴火事例や火山防災への取り組みについて紹介します。

展示パネル

「火山列島に生きる」

「火山列島に生きる」のPDFファイルはこちらからダウンロードできます(6.1MB)。
本パネルは、CC BY-ND適用(政府標準利用規約2.0適用外)です。

火山に関する情報を以下のサイトからご覧頂けます

本サイトでは、本展示で解説した「火山地質図」に関する情報をまとめています。紙媒体による出版物、CD-ROMによる出版物、データ公開等、公開時期により情報公開の形式が異なりますのでインデックスとしてご活用ください。

本サイトでは、本展示で紹介した「大規模火砕流分布図」に関する情報をまとめています。

「20万分の1日本火山図」は、Web上の地図に20万分の1地質図のスケールと精度で、日本国内の第四紀の火山活動にともなう火山噴出物分布範囲を分類・表示することができます。

本サイトでは、日本全国の活火山における過去1万年間の噴火履歴および個別の噴火イベントに関する情報を公開しています。

展示パネルの技術的内容についてのお問い合わせ先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所地質調査総合センター
  担当者:宍倉、須田、中村
  電話:029-861-3540
  メール:gweb*gsj.jp(*を@に変換してください)
その他の地質の日関連行事

5月10日を中心に、全国の博物館や大学など研究機関で開催される「地質の日」を記念した講演会や野外観察会などのイベントを、地域ごとに掲載しています。