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常磐地域下部中新統中山層の大型植物化石 常磐地域の中山層は約17 Ma の中新世最暖期の動植物化石を多産する.写真は貝類化石のVicarya 等を含む干潟堆積物より約20 m 下位の氾濫原堆積物に含まれる植物化石.20 cm ほどの厚さの中に凝灰質砂岩から同質泥岩にいたる数回の堆積サイクルが認められ,その様々な層準に化石が含まれる.泥質堆積物中の葉(左図)は層理面に並行に堆積し,Machilus ugoana など特定の種類が多産する傾向がある.一方,砂質堆積物(右図)にはPaliurus, Pterocarya, Quercus をはじめ多様な種類の葉が含まれ,折れ曲がったりうねったりした状態で産することが多い.どちらの化石群集も河川周辺の低地植生に由来し,前者は堆積場近傍の局地的要素からなる準原地性の群集,後者はより広範囲の植生を代表する異地性群集と解釈される.産地:福島県いわき市遠野町上遠野東部. (写真と文 : 矢部 淳) |