冠山東方の頂部緩斜面.
 石川・福井・岐阜三県にまたがる両白山地は,標高1,200〜1,600 mとそれほど高くはないが, 深い谷に刻まれた急峻な地形を呈する.しかし,急峻な山腹斜面を登りつめると,一転してた おやかな山上の別天地・頂部緩斜面が広がる.写真は,冠山(標高1,256 m)の東に広がる頂部 緩斜面の“冠平”で,緩斜面上の凹地と山腹斜面の逆向き低崖が認められる.このような頂部 緩斜面は,基盤をなす主にジュラ紀付加体の美濃帯堆積岩類の岩盤すべりによって生じた線上 凹地を砕屑物が埋めて生じた地形と考えられている.しかし,その形成プロセスや形成時期は 未だ研究途上である.                             
(小松原 琢)