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要旨集 地質調査研究報告 Vol.57 No.1/2 2006
自然環境中のマンガン酸化細菌の特性とその影響予測に関する一考察 金井 豊・三田直樹・竹内理恵・吉田信一郎・朽津信明
洞窟内の沈殿物や河床に生成する沈殿物に棲息する微生物などを日本各地から採取し,その中の微生物の
マンガン酸化活性を調べた.更にマンガン酸化能を持つ微生物の分離を行い,その分離株について分類や
16S rDNA による同定を試みた.また,予察的にボーリングコア中のマンガン酸化細菌の調査を行った.
1/20万「白河」図幅地域の第四紀火山:層序及び放射年代値に関する新知見 山元孝広
1/20 万「白河」図幅地域に分布する第四紀火山の層序と年代に関する新知見を,本報告では記載する.1) 福島県会津布引山の西側に分布し,かつ前期更新世の白河火砕流堆積物群の下位にある安山岩・デイサイト の火砕岩・溶岩流は,これまで未記載の第四紀火山噴出物で,会津布引山火山噴出物と新称する.本火山噴 出物からは,1.4 ± 0.2 Ma のジルコン・フィッショントラック年代が得られた.2)白川火砕流堆積物群は,下 位から隈戸・芦野・南倉沢・西郷・天栄火砕流堆積物で構成される.このうち,模式地の芦野火砕流堆積物 から1.1 ± 0.2 Ma,福島県須賀川地域の同堆積物から0.96 ± 0.21 Ma のジルコン・フィッショントラック年 代を得た.後者の年代値は,層序年代(1.4 ± 0.2 Ma )よりも若干若い.また,栃木県喜連川丘陵の天栄火砕 流堆積物から 0.94 ± 0.20 Ma のジルコン・フィッショントラック年代を得た.3)鎌房山火砕流堆積物からは 0.41 ± 0.13 Ma のジルコン・フィッショントラック年代を得た.4)栃木県余笹川から那珂川沿いに分布し, かつ大田原火砕流堆積物と黒磯岩屑なだれ堆積物の間にある岩屑なだれ堆積物を,新たに余笹川岩屑なだれ 堆積物と呼ぶ.この堆積物は海洋酸素同位体ステージ8 に対比される段丘河川堆積物に挟まれる.5)那須‐ 茶臼岳火山噴出物の八幡ユニットから 8,740 ± 40 yBPの AMS 補正 14C 年代値を得た.
Stratigraphy and structure of the Jurassic accretionary complex in the Daigo
district, northern Ibaraki and eastern Tochigi Prefectures, central Japan Satoshi Nakae
大子地域は茨城県北部- 栃木県東部にかけての約420 km2 の範囲を持ち,地形的に北東部の阿武隈山地,中央部の
低地-丘陵地,西部の八溝山地に識別できる.棚倉構造線によって中央部と画された東側の阿武隈山地は,阿武隈帯
に属する白亜紀の変成岩と花崗岩からなり,またこれより西側には,足尾帯に属する三畳紀- 白亜紀初頭の付加複合
体とこれを不整合に覆う中新世の堆積岩類・火山岩類が西部と中央部にそれぞれ分布する.調査範囲は西部の八溝
山地に位置する.
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