熊本県水俣市集川流域で土石流災害を引き起こした斜面崩壊
 2003年7月20日未明,熊本県水俣市集川流域で死者15名を出す土石流災害が発生した.土石流は集川中流遷急点付近の右岸斜面の崩壊に より発生した.崩壊地付近の地質は,鮮新世肥薩火山岩類の凝灰角礫岩とその上位の安山岩溶岩からなる.このうち今回崩壊したのは主に 安山岩溶岩である.崩壊した安山岩溶岩は節理が発達しており透水性が高く,一方,下位の凝灰角礫岩は風化により粘土化し透水性は低い と考えられる.今回の崩壊はこの凝灰角礫岩と安山岩溶岩の境界をすべり面として発生した.